備忘録

破滅ラウンジを見て、「マイマイ新子と千年の魔法」の魔法を見た。

破滅ラウンジはなかなかにカオスな状況だった。
あまりまともに語れるほど自分は現代artを語る言葉をもっていないが、
日本の現在の状況の一面を提示しているのかなと。
ああいう作品は現代の一面、それも特徴的でEdgeな部分を切り取っていて意味のあるものだとは思う。

印象としては、音楽が爆音で流れていてクラブのような雰囲気もあった。けれども、音楽がなかったらあの光景は理系大学生のたむろする部室のようだ。
また、どっかにも書いてあった気がするけど若干神山健治的な感じでもある。
webと常につながっている感じとかが。それを地でいっているというか、神山さんがそれを表現したのだともいえるか。。。

破滅ラウンジは全体がインスタレーションで、場にいる人間も含めて作品であると思う。
こういうインスタレーションて売買できる作品ではないだろうけれども、今後参加者たちは売買可能な作品を作っていくのだろうか?
参加者たちの今までの活動を知らないので今までには売買可能な作品も作っているのかな?

なんというか、現在は過渡期で、art作品としてまとまった形を持った新しいものが今後あそこから新しいものが生まれていくのかな?
自分の理解が追いついていないだけですでにスタイルは完成なのか?
そんなことはないように思うが。
まだ個々人のスタイルはそれほど確立していないのではないかなぁ?

自分が仮に作品を作る立場として考えると、
自分はほとんどプログラムできないからあんな作品はもっと勉強しないとああいう作品は作れない。
作れないからなのかもしれないが、そもそもああいう作品を作りたいとも思えない(ああいうものを否定するのわけではなく、自分のパーソナリティとして)。
それはそれでいいのかもしれない。自分の作りたい作品を作れば。みんながみんなああいうweb依存な作品を作る必要はないだろうし。
でも、新しい技術を用いて新しい形のものを作ることは重要だとも思う。

話は変わって、現代の生き方に関して思ったこと。
今はwebにまったく依存しない(頼らない)で生きることは難しいような時代です。
けれども古風で、ネイティブアメリカンの精神性とか東洋的アニミズム好きな自分は現代的なwebとか電気的ツールを駆使した生き方を肯定し、享受しつつ、身体性とか精神性とか自然とかアナログなものも大事にするようなハイブリッドな生き方をしていきたいかな。
そもそもオーガニックとかエコとか流行りだからそっち系ライクな作品もうけいれられるかもしれないか!?
そっちのほうが自分には向いているかな。そっちメインで少しはデジタルなものを取り入れる感じでいくとか・・・

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マイマイ新子と千年の魔法

なかなかうまく言葉にはしずらい。
ザックリというと、まったりとしたトトロ系な?映画のようでもあり、もっとトトロよりリアルなところもある。
時代設定が1955年くらいなのでもあれがリアルタイムだったりそれに近い年代の人は、自分なんかより楽しめるのかも。3丁目の夕日みたいに。
リアルタイムではなくても楽しめたけど。
少年少女が現実的な問題にぶちあたる。それがリアルなんだけれども割と落ち込む様子なんかはそこまで描かずに進む。それもリアルなのかも。
実際少年少女もそんなすっぱりと問題を乗り越えるわけでもなく、もやもやをかかえながら成長していくわけだし。
一応、少年少女が少し成長するような感じでもあるが、物語の中ではっきりと成長します、というよりは少女たちはいろんな壁にぶちあたりながら大人になっていくその一時期、一瞬を写したようなものかもしれない。
なんか健康的で壁にぶちあたっても乗り越えていってくれそうだから落ち着いて成長を見守れるような感じなのかも。

破滅ラウンジとは落差が激しくて、頭をきりかえられなかったのか見てすぐにこれはすごい!とは思えなかったけれどもじわじわくる感じで今日はこれを反芻しながら眠りたい。
といっても破滅ラウンジも反芻しそうだから結局混乱するかもw

DVD出たらまた見たいな。