webの動向から見ると?

ここ数年ってmixitwitter、ust等のSNSが流行というか、なんか社会の動きなんかを象徴している。
それに関していくつかのことを考える。

1.メディアとして
net、SNSに対して、既存のマスメディア(新聞、TVとか)は勢いを失っている。
といっても情報のまとまり具合とか質・密度という点ではまだ全然、必要とはされているわけだけれども。
何が一番いらなくなってるかっていうと、マスメディアが方向を示すことなのではないかな?

マスメディア(特にTV)はアホらしいくらい物事を単純化して、称賛やバッシングをするけれども、ある程度以上物事を考える人たちは物事がそんなに単純じゃないことを知っているわけで、TVのコメンテーターとかの意見なんて聞く必要がない。

それよりもtwitterでLIVEな統制されていない情報を得て自分で判断したりいろんな人の意見を見聞きするほうが良い。情報のまとまりはあまり期待できないかもしれないが、TVよりもtwitterのほうがジャーナリズムを体現しうる可能性すらあるのではないか?

2.心理背景?
まぁこんなSNS系のものが流行ることは、情報発信のツールとして便利なのも当然だが、やはり、みんな寂しくて人と繋がっていると安心できる。心地よい。ということがあるのだろう。

そういう心情ってエヴァにはもう現れていてやはりエヴァってすごいのかな?と考えるのは少し短絡的だろうか?

ちなみに、もしかしたらこういうものを良く知らない人は。「netに依存してリアルな関係が希薄」なんてことを言うかもしれないが、実際それなりにリアルでも会ったりしてむしろ社交性上がってるんじゃないのか?という一面すらある。
netがなければ出会わないような人とも出会うわけだし。
引きこもりが仮にnetばかりやっているとしても、その人はnetがなければもっとしんどい思いをしたかもしれないという見方もあったりねぇ。

3.art
村上隆氏はustとかやっていたり、カオス*ラウンジとかpixivとかartもnetとの親和性が高まってきているわけです。
誰でも発信できるようになり、プロ・アマの境目が曖昧になりつつあるというのは以前からどっかで聞いていますけれども、artも御多聞にもれないのかと。
ツールも発達して個人でアニメ作れちゃったりもする時代ですから。
ほんとに境目がね。。。
まぁなんだろ、金もらって食っていければプロで、それ未満はアマなんですかね。

pixivとかにあがって氾濫するものになってくるとartは今までのような価値を保つのかな?
批評家がいろいろ見て、評価して価値を決めるのか?pixivのランキングなんかとは別に。
氾濫しまくってゴチャゴチャになった先に新しい何かがあるのかっ・・・!?
権威あるartが消えてしまうのか?まぁそれはないのかな。島宇宙化している中では島宇宙の中で需要のあるartが消費され、島宇宙的artが普通になり、artの棲み分けが明確になるのか?
今までも結局は個人個人は自分が気に入るartだけを受容していれば良かったのだから、その点では変わりはないのだが、東さん的に言う大きな物語の喪失というか、美術業界全体を貫く権威が喪失する可能性があるのかもしれないと思う。