キャピタリズム

マイケル・ムーアの「キャピタリズム」を見た。
まぁ分かっていたことだが、資本主義はもう終わるかな。

9.11が起こり、金融大不況が起こった。

自分はインディアン(ネイティブ・アメリカン)に興味があって、そういう本を読んでいたりするのだが、彼らのなかのいくつかの部族に伝わる予言では、2011年ころに白人世界が終わるとかいうものがある。

まぁ予言なんて興味がない人にとってはまったく胡散臭いものだろうけれども、白人世界の指す意味が資本主義なのだとすれば、それが起こってもおかしくはないかなぁ、というのがここ3,4年の自分の考え。

正直、自分の考えは神秘主義への憧れめいたものと、世の中が変わることへの淡い期待が背景にあるがゆえなんだろう。

ブログかレビューか何かで、
「結局キリスト教の教理に従いなさいってことなんじゃないか」
というような意見があった。
確かに、映画の中で彼は
キリスト教において資本主義は邪悪なものである。」
アメリカはもともと民主主義の国であり、憲法の謳うものと資本主義は矛盾する。」
という理由で批判をしている。
”理由で”というか、そこを根拠として資本主義へ不当性を投げかけている。

彼自身が本当にそれを根拠に、資本主義のあり方を批判しているのか、映画を通して伝えたいターゲットがアメリカ国民であるがために、アメリカ国民が分かりやすいように伝えるという戦略的手法なのかは分からない。

アメリカ国会議員にも社会主義的な人がいるという話で、その人にインタビューをしていたが、その人は民主社会主義だと言っていた。
それに対してマイケル・ムーアは「わるくない。」と言っていて、「良い」といわないあたり、やはり彼自身、民主主義を信奉しているのかな。
パンフレットのコメントでは、
「資本主義を批判すると、”では君は社会主義がいいんだな?”と言われるが新しい理念は考えられないのか?社会主義は19世紀の理念で、今は21世紀だよ」
というようなことを言っている。
全くその通りだ。
自分も、どちらかというと左寄りな考え方だが、別に今現在の社会で、社会主義やら共産主義を実現すればいいとも出来るとも思ってない。
民主的だが、人々から搾取することのない福祉とかを充実した社会になればいいんじゃないかと思う。

一番大事なのは自分で考えるってことだと思います。
自分も政治とか経済についてもっと勉強しないといけないと思う。
そのためにも、仕事ってもう少しゆったりして、他のこと考える時間がほしいです。

自分はいわゆる「ゆとり世代」ではないけど、(というかゆとり世代と言う言葉とは関係なく)ゆとりのある生活のほうがいいと思いますよ。人間だものw



映画と関係なく、少し疑問なのは、60年代のLOVE & PEACEなヒッピー文化って
どこいったんだろ?
日本でもあの当時の学生運動の盛り上がった時代なんて左翼的な人も多かったのに、鳴りを潜めてる気がする。なぜ?
アメリカは自由の国と言いながら、共産主義社会主義に対しては非常に厳しい態度をとるから?
日本も結局偉い人wというか政治家は保守的なひとがおおいからなのかな?
ジョン・レノンなんかも左翼的すぎてFBIに監視されてたんだし。
ジョン・レノンはまだ人気あっても彼の考え方を理解し賛同している人はどれだけいるんだろう?