文化 無用の用

昨日,東京芸大の卒展に行った.
高校の美術部の友達が東京芸大の大学院に行っているので.

彼は卒業した後,バイトしながら作品を作っていくらしい.
日本トップの芸大を出る人間が毎年,数百人はいるんだろうけれども,結構な人数がそういう暮らしをすることになっている.
マンガにしろ音楽にしろ,表現の分野は好きなことをして暮らしていくのは難しい.

その難しさというのは需要との関係もある.
自分が勉強してきた工業系分野は実生活に関わりの深いもので,需要が必ずあり,食っていきやすい.
これは,実用的,実生活に必要な分野だからということでもあり,文化的なものというのはある意味で人間が生きていくうえで必ずしも必要なものではない.ある意味で無用のものとも言える.
しかし,そういう生きていくうえでは無用なものを作り出す生き物は人間だけであり,そういう面こそが人間らしさであり,人間の豊かさなのだ.
つまり,文化的なものは無用であるからこそ重要なものなのだなぁ.
俺も無用なことをして生きていきたい…


明日からは1週間一人でアメリカ旅行だ.一人で海外は初めてだし不安だなぁ.